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ドルコスト平均法

インデックスによる長期投資を投資スタンスとされている方には、ドルコスト平均法による購入を実施している方が多いと思います。

このドルコスト平均法ですが、皆さんはどう考えていますか?

多くの投資本でこの方法が薦められていますが、一方で、山崎元さんなどは、この方法に極めて否定的です。

個人的には、この方法による投資効果を評価しつつも、思考停止状態で、「どんな時だろうがひたすらドルコスト平均法を実施する」というようなスタンスは、非効率な投資になる時が発生する、と思っています。

以前紹介した各種の本の主たるメッセージは、

  • 結局、相場の動きは誰にも分からない
  • 自分だけが長期にわたり市場を上回るリターンをあげると考えるのは無理がある

というものです。そして、

  • 市場並みのリターンで十分じゃないか
  • 市場並みでも、長期でみると、結構すごいリターンだよ

となり、では市場並みのリターンをあげる手法は、

  • インデックスに投資(銘柄の分散)
  • ドルコスト平均法による購入(購入タイミングの分散)

が最も有効であろう。となるのです。

ということで、理論的には最もなのですが、本の紹介の時にもコメントしたように素直に従うことができない性質なので、「でもねぇ」と思ってしまうわけです。

恣意性の働いた相場観や欲望/恐怖こそが長期投資の敵であり、これを排除する手法として極めて有効であることは理解できますが、どうみても<明らか>に方向性が分かっている時は、小休憩も必要だと思うのです。例えば、以下。

<明らかに割高になっている局面>

例えば、ここ数ヶ月の中国株。急上昇度は激しく、中国経済の方向性はともかく、中国株自体はどうみても調整局面がくることは分かっていました。この状況のなかで、「ドルコスト平均法だ」といって追加購入しつづける行動は正しいでしょうか?高値買いをし続けているとしか見えません。僕は、中国株に投資していましたが、数ヶ月前から購入をストップしていました。

しかし、「偉そうにいっているけど、調整局面がくることが分かっていたらどうして売却しなかったの?」と言われそうですね。それを言われると弱いです。割高局面でのスタンスをはっきりさせることができていません。ITバブルの時も、今回の中国株同様、割高と分かりつつ、保有を継続し、含み益を全て失ってしまいました。アホです・・・。

<明らかに下落トレンドの局面>

例えば1月の世界中の株式市場。年明け早々から下落が始まり、サブプライム問題の内容からみて、少なくとも1月は下落し続けることがはっきりしていました。この時に「ドルコスト平均法」といって、追加購入することは正しいでしょうか?ただのナンピン買いのように感じます。よって、僕は、1月は株式クラスへの追加投資はパスし、債券クラスへの投資だけにしました。

<金利上昇局面での債券投資>

特に長期債券であれば、金利上昇局面では債券価格が下落していきます。この局面で、「ドルコスト平均」といって追加購入するのは正しい行動とは思えません。将来の金利が上昇すると分かっていて、現在の低い利率の定期預金にいれるのと同じことです。

タイミング投資がbetter、とするものでは決してありません。そこまで自信家でもないし、自信家になれるような実績もあげてませんし。しかし、ある程度の相場観とファイナンス知識を有して、<明らかな局面>では、小休憩をする、という手法がいいような気がします。

ということで、僕は、2月より株式クラスへの追加投資を開始しました。まだまだ下落する可能性は大ですが、<明らかに下落する>という局面は越えたかな、と思った為です。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーの水瀬さんは、「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法 」という方法を実践しているようです。1ヵ月の中での追加投資タイミングを図っているもので、なかなか面白いです。

僕の場合は、状況により1ヵ月以上は追加投資をストップするので、もう少し長い期間でタイミングをみていることになります(この期間を長くしすぎると市場の動きと良くも悪くも違ったものとなってくるのですが)。

このテーマは、個人の投資経験度や心の強さにより変わってくるかもしれません。なんだか、この方法を否定的にコメントしてしまいましたが、親や投資初心者には、単純ドルコスト平均法による追加積立を薦めるかもしれません。

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